タイ政府観光庁(TAT)のターパニー総裁は、2023年の観光収入について、目標の2.4兆バーツに届かず、2兆バーツに留まる明らかにした。外国人旅行者の支出が伸び悩んだ。
マティチョン・オンラインの7日付報道によると、最も割合が多い近隣諸国からの旅行者は、滞在期間が短く消費が伸びていない。今年、国別で最多の459万人の入国を見込むマレーシア人は、一人当たりの消費額は2万6000バーツに留まっている。一方、長期滞在者が多いヨーロッパからの旅行者の1人当たり消費額は増加している。
1月1日から12月3日までの累積外国人旅行者数は2508万人。観光収入は1兆675億1300万バーツ。12月の観光シーズンで約200万人の入国を見込み、通年の外国人旅行者数は2700万人、観光収入は1.2兆バーツと予測している。当初の予測では、旅行者数は2500~2800万人、観光収入は1.6兆バーツだった。
中国人旅行者数は、中国国内の経済問題などの影響で回復が遅れている。ターパニー総裁は、中国政府は国内観光の促進に注力しているため、当初の目標は達成できないとした。中国やインド、台湾を対象とした入国ビザ免除措置は、観光業支援に貢献していると述べた。
一方、11月末時点の国内観光者数は、目標の2億人を上回り、2億2800万人を達成した。タイ人の消費額は低いものの、旅行回数が増えているという。通年では2億4000万人、観光収入は8000億バーツを見込んでいる。