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タイ通【 社会 】
投稿日時: 2023-12-06 12:33 2023-12-06 10:33

タグ: [ 国立公園 ] [ タイ内閣 ]

タイ内閣、プークラドゥエン国立公園ケーブルカーを原則承認

 プークラドゥエン国立公園(タイ東北部ルーイ県)のケーブルカー設置事業の予算案が4日、ルーイ県からタイ内閣に提出された。プアンペット首相府大臣は、内閣は計画を原則承認したと述べた。バンコク・ポストが伝えた。

 ザ・ネイションの報道によると、内閣は予算局に検討を指示したが、ルーイ県の元国会議員は「予算局の優先順位に左右されるため、現政権の任期内に実現できるかは不明」だとした。予算案にはケーブルカー建設の調査・設計と、環境影響評価(EIA)に必要な費用が含まれている。

 プークラドゥエン国立公園の面積は348平方キロメートル。標高約400~1300メートルの山々で構成され、最高峰はコックモイ(約1316メートル)。山頂付近が台地のようになっている形が特徴的なプーグラドゥエン山は約1000メートル。

 カオソッド・オンラインによると、同県プーグラドゥン郡プリワット郡長は、地元住民の99%がケーブルカー事業に賛成していると述べた。国立公園で観光客の荷物を運ぶポーターは高齢化のため「限界に近い」とし、観光客が山で事故に遭った際の運搬にも苦労していると訴えた。

 また、ケーブルカー設置後の同郡の観光収入は、年間700億バーツになると予測。現在は観光客が減少しているため、地域経済の活性化のために観光業を復活させたいという。

 一方、バンコク・ポストによると、環境団体のスエブ・ナカサティエン財団は5日、ケーブルカー設置によるオーバーツーリズムが引き起こす影響について懸念を表明した。ケーブルカー建設自体の環境への影響は、高度な建設技術により軽減できると理解を示しながら、観光客増加によるゴミ問題などが生態系を破壊しないよう、当局の観光管理について説明を求めた。
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