日本政府観光局(JNTO)が18日発表した訪日外客数(推計値)によると、9月に日本を訪れたタイ人は、前年同月比 562.6%増の5万500人だった。2019年同月比の回復率は81.4%。
タイでは、旅行代金の高騰による海外旅行需要の低下などの影響があるものの、日本の水際規制緩和、インセンティブツアー需要の高まりで、訪日外客数は増加した。1~9月の総訪日タイ人は、2019年比27.3%減の63万1100人。
9月の訪日外国人旅行者数は、2019年同月比96.1%の218万4300人だった。回復率は前月の85.6%を上回った。23市場のうち15市場(韓国、台湾、シンガポール、インドネシア、フィリピン、ベトナム、豪州、米国、カナダ、メキシコ、ドイツ、イタリア、スペイン、北欧地域、中東地域)で、9月として過去最高を記録した。
地域別では、シンガポールをはじめとする東南アジアや、米国・カナダなど北米からの訪⽇外客数が増加。今月の回復率の押し上げ要因となった。
国別では、訪日客数の多い順に、韓国は57万400人(前月56万9100人)、台湾は38万5300人(同39万6300人)、中国は32万5600人(同36万4100人)、米国が15万6600人(同13万8400人)、香港は15万1100人(同20万6300人)。タイはオーストラリアに次ぎ7番目だった。