タイのセター首相は、観光と経済促進のため、南部プーケット県と北部チェンマイ県周辺にそれぞれ第2空港を建設する計画があると述べた。タイ空港公社(AOT)の2028年までの空港開発計画には、両第2空港の開発は含まれていないため、実現へ向け新首相の手腕に期待が掛かる。
プラチャーチャート・トゥラキットの27日付報道によると、セター首相は25、26日に視察のため両県を訪問。空港の抱える問題などに耳を傾けた。
航空業界筋の情報として、プーケット第2空港はパンガー県タクアトゥーン郡に、チェンマイ第2空港はラムプーン県バーンティ郡に計画されているという。
計画はプラユット前政府が発案していた。両空港の乗客数は、新型コロナウイルス感染症流行前に比べ、年間10%増加。対応能力を上回っているという。前政府はタイ空港公社(AOT)に対し、全国の空港の拡張計画を検討するよう要請していた。
第2プーケット空港と第2チェンマイ空港は、AOTが2020年に運輸省の承認を得て検討を開始していた。投資予算は約1200憶バーツで、第2プーケット空港は約750億バーツ、第2チェンマイ空港は約500~600億バーツ。敷地面積はそれぞれ7000ライになるという。