タイ政府は、今月20日に終了するディーゼル燃料に掛かる物品税を1リットル当たり5バーツに維持する支援措置について、11日の閣議で延長しないと決定した。プラチャーチャート・トゥラキットが報じた。
これまで1リットル当たり35バーツ以内に抑えられていたディーゼル小売価格は、31.94バーツから37バーツまで上昇する可能性があり、タイの輸送コストを直撃するという。
一方、石油燃料基金事務局(OFFO)は、国内のディーゼル小売価格の安定を維持するための方針について18日に声明を発表する予定。OFFOは以前、小売価格を1リットル当たり32バーツ以内に維持すると述べていた。新政府が発足する10月頃まで価格を安定させたい意向。
タイ運輸連盟のアポチャート会長は、政府の支援措置が終了して小売価格が1バーツ上がると、輸送費用は3%上昇、5バーツ上がると15%上昇すると述べた。輸送事業者とトラック約200万台に影響し、物流システムが崩壊する可能性があるとしている。