スイスの国際経営開発研究所(IMD)が発表した2023年の「世界競争力ランキング」で、タイは世界64カ国中30位で、昨年の33位から上昇した。評価項目は、「政府の効率性」「ビジネスの効率性」「インフラ」「経済パフォーマンス」の4つ。タイは「ビジネスの効率性」の評価が高く、「インフラ」は低評価だった。プラチャーチャート・トゥラキットが報じた。
首位は昨年に引き続きデンマークが維持した。2位はアイルランド(昨年11位)、3位はスイス(同2位)だった。アジアでトップ10にランクインしたのは、シンガポール、台湾、香港、アラブ首長国連邦の4カ国。日本は昨年から1つ順位を下げ、34位だった。
レポートは今年のタイの課題について、物価高騰や総選挙後の政情不安、地政学的リスク、サイバー犯罪への対処能力をあげた。またサービス業の熟練労働者が不足しているとことも指摘している。