首都バンコクのあちこちで見かける複雑に絡んだ電線や通信ケーブル。不思議で独特な風景だが、バンコク都議会は早急にこの問題を解決したいようだ。
1月11日のこどもの日に合わせ、学校内の照明が交換された。お化け屋敷のように付いたり消えたりを繰り返し、安全面で問題があったためだが、首都バンコクの電気関連問題はそれだけでは解決しなかった。バンコク都議会のウィラット・ミーンチャイアナン議長は今年3回目となる緊急会議を招集し、電線や通信ケーブルの問題について話し合った。
昨年にハリウッド俳優のラッセル・クロウ氏がタイを訪れた際、バンコクの複雑に絡んだ通信ケーブル写真をツイッターに投稿して話題になった。タイ貢献党(プアタイ党)バンラック区議員のWiput Srivaurai 氏はスラウォン・シープラヤ通りを調査した結果、早急に解決すべきだと提案した。
火災の多発も深刻だ。サムペン市場やパトゥムワン区では、電線や通信ケーブルが原因の火事が多数発生。バンコクではこの光景が40年続いているという。
ケーブル処理は地下へ移動させる地中化と、使われずに放置された電線整理の2つの方法がある。地中化は首都圏配電公社が請け負い、バンコク都と協力して工事を進め、62kmほど完了したという。今年中に29km、2027年までに236kmまで進める予定だ。
電柱・電線の整理はタイ国家放送通信委員会が約161km完了させており、今年中に442kmまで進める予定だ。