タイ保険省疾病管理局は27日、タイを訪れていた韓国人男性(50~60歳)が「脳食いアメーバ」と呼ばれるフォーラーネグレリアに感染し、帰国後に髄膜脳炎で死亡したと明らかにした。
髄膜脳炎は鼻からアメーバが侵入することで感染する。5日程度で頭痛、発熱、吐き気や痙攣などの症状が現れ、最悪の場合は死亡に至るという。
過去40年間、タイで確認された「人食いアメーバ」の症例は17人。そのうち14人が死亡している。症例の多くが男性で、自然の水源で溺れた経験のある人ばかり。夏に確認されることが多く、平均年齢は12歳程度。生後8カ月から71歳まで報告があるという。タイ人が16人で、タイから帰国したノルウェー人が1人。
同局のタレス博士は感染対策として、汚れた自然の水源で泳ぐことや鼻に水が入るのを避け、清潔な水で洗うよう呼び掛けた。