カシコーン・リサーチ・センター(KRC)は、08年に始まった米発金融危機の影響で、世界経済が大幅に悪化していることで自動車販売が低調となり、今後タイの自動車産業に大きなダメージを与えるとの予想を明らかにした。
同センターによると、今年の自動車輸出台数は前年比23-30%減の54万5000台から59万5000台となると予想している。特に今年第1四半期にいたっては、前年同期が好調だったことから、数値上明らかに急減速したように見られるだろうという。
また国内の自動車販売台数も、世界経済停滞の影響で各企業でレイオフが加速していることから、購買意欲が停滞しており、前年比16-21%減の48万6000台から51万7000台になると予想している。だがここに来て商業銀行が融資金利を引き下げを始めていることや、石油価格が下落していることはプラスだという。またタイ政府が販売促進支援政策を打ち出せば、国内の自動車販売台数については現在予想している販売台数を上回る可能性はあるとしている。