各報道によると、プゥア・タイ党のプロームポン報道官は17日、民主党解党裁判に絡んで、同党の裁判案件担当法務チームに所属する下院議員が憲法裁判所に働きかけを行っていた事を裏付けるクリップを公開した上で、かかる憲法裁判所の手続きに介入するという容認出来ない行為が行われていた事を同党の大物も承知していたはずであると指摘した。
プロームポン報道官は、問題の議員と憲法裁判所裁判長秘書官とが協議を行っている模様を隠し撮りした映像を公開した上で、協議の際に議員側が選挙委員会のアピチャート委員長を被告側証人として採用するよう裁判長に働きかけて欲しいと要請していた事を明らかにした。
一方、働きかけを行ったと指摘された、民主党のウィラット・ロムイェン氏は、問題のクリップは、下院地方自治委員会の顧問から依頼を受けた事項に関する協議を行っていた場面を撮影したものであるとし、解党案件絡みの働きかけを行ったものでは無いと説明した上で、問題のビデオは、憲法裁判所裁判長の個人秘書のPh(ポーパーン)が、プゥア・タイ党と共謀して疑惑をでっち上げる目的で隠し撮りされたものであると指摘した。
また、アピシット首相は、解党裁判絡みの働きかけを行う必要性は無く、また党としてもそのような事を行う方針は無いとした上で、今後党内で問題のクリップに関する事実関係の調査に乗り出す考えである事を明らかにした。
参考
プゥア・タイ党、民主党議員による憲裁判事への働きかけ疑惑を裏付けるクリップを公開
タイの地元新聞を読む