各報道によると、4月22日に発生したシーロム通り上で反独裁民主主義同盟の集会活動に反対する運動を展開していたシーロムグループに向け5発のM79が撃ち込まれた事件に絡んで、法務省科学捜査研究所のポンティップ所長は4日、これまでの解明作業によりAu Bon Pain近くで爆発したM79が、近くにある立木に残された痕跡等からヂュラーロンコン病院ポーポーロービルの7階または8階から撃ち込まれた可能性が高くなった事を明らかにした。
同ビルの7階と8階で行った調査で爆発物に使用される成分であるナイトレートが検出されている他、8階の女性用トイレの窓の外側に銃弾痕があるのが確認されているが、同ビル7階及び8階に設置されていた監視カメラの全てが損壊していた為不審者の動向までは確認する事ができなかったという。
また、BTS線サーラーデーン駅に関しては、約50メートル離れたシーロムコンプレックス付近で爆発したM79が、映像や現場の痕跡からラーマ6世像付近から発射された可能性が高いが、結論づけるためにはレーザー光線を使用した検証作業が必要であることを明らかにした。
一方、4月28日にドーンムァン空港先等で発生したデモ隊との衝突の際にバイクで移動中だった兵卒の頭部に銃弾が命中し兵卒が死亡した件に関しては、使用されものがM16なのかライフルなのかに関しては判断できないものの、兵卒が運転していたバイクに命中した銃弾がウィパワディー・ランシット通りの下り車線側から発砲され、兵卒の頭部に命中した銃弾が、当時デモ隊が集結していたガソリンスタンド近くにある建設中の高層ビルから発砲された可能性が高い事を明らかにした。
ポンティップ所長によると、当時デモ隊が集結していたガソリンスタンドは、アルジャジーラが武装した黒服の姿をとらえた地点でもあるが、兵卒に向け発砲した者が所属していた集団に関しては判断できないという。
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