アピシット首相は12日14:00過ぎに放送された緊急特別放送の中で、反独裁民主主義同盟のデモ隊の中に赤服軍団に身をやつしたテロ集団が紛れ込んでいることを明らかにした。
発言の中でアピシット首相は、問題のテロ集団が、純粋に民主主義を要求する活動に参加している無実の大衆に紛れ込んで、社会的不公正問題を道具にして国内を騒乱状態に陥れる事を画策していると指摘した上で、今後政府及び関係当局はデモに参加してる一般大衆と紛れ込んでいるテロ集団とを分離して対策を講じる方針なので、無実の大衆は集会への参加を控える、ないしはテロ集団の手段として利用されないよう心がけるべきであると訴えた。
また、同盟側の要求事項に関しては、問題解決の糸口を探る為に直接協議の際に提示された同盟側の要求事項の検討を政府及び連立政党間で継続的に進め政治的な解決に努めていく考えであるとした上で、国民に対して政府の解決方針への理解及び協力を呼びかけた。
更にアピシット首相は、10日に発生した衝突に対して政府側の責任が明確になった場合には責任を負う用意ができているとした上で、衝突に関する調査を進めるために当事者及び独立機関を交えた解明委員会を組織する方針である事を明らかにした。
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