タクシン元首相は29日夜、政府と反独裁民主主義同盟との第二回目の直接協議が物別れで終わった後で行われたビデオ演説の中で、協議打ち切りに支持を表明した上で、集会参加者に対して引き続き解散を勝ち取るまで闘い続けるよう訴えた。
発言の中でタクシン元首相は、協議が失敗に終わることは、協議中のアピシット首相の同盟側の言い分を理解しようとせず、真摯な姿勢が見られない表情を見ただけで明らかであると指摘した。
タクシン元首相によると、絶対王制型官僚主義者に支えられているアピシット首相には自らの意志で決定を下す権限が無く、また政府は国民からの支持を失い国家を統治する能力を失っているのだという。
また、タクシン元首相は現在ヨーロッパに滞在中である事を明らかにしたが、場所に関しては「ガシット外務大臣が大使に命じて追跡されるおそれがあるため」明らかにする事ができないと語った。
雷雨の影響でタクシン元首相のビデオ演説の中継が中断された際に、進行役の幹部が「この雨はアピシット首相が降らせた人工雨だ。雷がアピシット首相に議会を解散しろと言っている」と語り会場から笑いをとる場面も見られた。
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