プゥア・タイ党下院議員団長のチャルゥム・ユーバムルン警察大尉は9日、反独裁民主主義同盟の大規模集会にあわせて情勢を扇動する為に特定の政治家グループがロンドンに拠点を置いてバンコク内のラーチャウィティー通り周辺、シリラート病院及び複数箇所のモスクを狙った破壊活動を計画しているとの情報があることを明らかにした。
何れも赤服を着込んだ偽赤服軍団が計画の実行にあたり、特にモスクを狙った攻撃では、それぞれ約20人で構成された偽赤服軍団が複数箇所のモスクへの銃撃を計画しているおそれがあるという。
また、赤服軍団に情報を提供しているピープルチャンネルの放送遮断措置により、偽赤服軍団に関する情報を得られない真性の赤服軍団の間で衝突が発生するおそれもあるという。
しかし、破壊活動を計画している集団に関しては、ロンドンのタイ・レストラン内で密談をしていた政治家グループであると語るに留めた。
チャルゥム氏によると、タイ・レストラン内に偶然居合わせ密談の内容を聞いたタイ人の学生から電話で情報が寄せられたという。
一方、プームヂャイ・タイ党のスパチャイ報道官は、ロンドンに拠点を置いて破壊活動を計画している人物がネーウィン・チットチョープ氏であると指摘されている事に関して、事実では無いと否定した。
スパチャイ氏によると、ネーウィン氏は8日にロンドンに向かったが、あくまで今回の訪問は破壊活動云々とは無関係な留学中の子供に会ったり、サッカーチーム運営関連の視察をする為のもので、またこのような情勢扇動行為は党の方針とも反しているという。また、仮にチャルゥム警察大尉が同氏の信用失墜を意図していた事が確認され次第、同警察大尉を名誉毀損で告訴するようネーウィン氏から指示を受けているという。
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