プゥア・タイ党議長のチャワリット元首相は2日、現在の政治情勢は、クーデターが実行されるような異常に混乱した状態には無く、普通に混乱した状態でしか無いとの考えを示した上で、タクシン元首相の資産差し押さえ案件に対する判決終了後に国内は正常化に向け動き出すとの考えを示した。
その上で、チャワリット元首相は資産差し押さえ案件に対する判決を下す司法側に公正な判断を要請すると共に、全ての階層に対して物事に良い側面と悪い側面が同居しているという事を理解し判決を受け入れるよう呼びかけた。
また、反独裁民主主義同盟側が、アヌポン陸軍司令官が5日から14日にかけて歴訪の為に国内を留守にする期間中にクーデターが実行されると指摘している事に関しては、今回の出国は通常の国外訪問の為のもので、プラユット副陸軍司令官にクーデターを実行する機会を与える為のものであるとは考えずらく、また全ての階層がこれまでのクーデターによりメリットが無い事を学んでいることから、確実にクーデターが起こることは無いと言い切ることが出来るとした。
更に、資産差し押さえ案件に関しては、タクシン元首相のこれまでの功績が評価され差し押さえられている資産の一部が返還され事が予想されるという。
一方、連立政党が進める憲法改正に関しては、連立政権の屋台骨を脅かし議会解散にまで発展する事にはならないとの認識を示したが、プゥア・タイ党側の対応に関してはコメントを控えた。
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