首都圏警察本部は22日午後、陸軍本部に向けM79が撃ち込まれた事件に絡んで、反独裁民主主義同盟の元自警組織員の男(54)をバンコクのクローントゥーイ区内で逮捕し、銃弾3発や通信機等を押収した事を明らかにした。
男は、ナコンラーチャシーマー県パークトンチャイ郡内に嘗て存在していたレンジャー部隊員で、作戦中に指一本を失っていた事から、同盟の自警組織員の間から9つの指を持つ射手の異名で呼ばれていたという。
また、一部報道によると、嘗て同盟の傘下で組織されていた、カッティヤ・サワディポン少将が軍事訓練に関与していたとされるタークシン大王戦闘隊に所属していたという。
男は取り調べに対して、同盟の集会に参加していたことと押収された銃弾等が自分の物である事は認めているが、カッティヤ少将との関係に関しては、面識が無いと供述しているという。
また、首都圏警察本部は22日、同様な容疑で逮捕状が発行されている、バンコクのラートクラバン区内にある男(49)の自宅で家宅捜索を行い、33発の銃弾等を押収したが、男が不在だった為逮捕には至らなかった。
当時自宅内にいた妻は、押収された銃弾が夫の物である事を確認する証言を行っている。
尚、警察側は、現在所在不明になっている男の詳細については明らかにしていない。
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