プゥア・タイ党所属下院議員のアヌディット・ナーコンタップ空軍大佐は29日、国外に渡航する際に不当に職権を乱用して航空券の座席クラスの上位クラスへのアップグレードをタイ国際航空に強要した疑惑があるゴーン財務大臣を刑事告発した。
本件に関しては、先にゴーン財務大臣夫妻が記者会見を開き、事実無根の告発であるとした上で、アヌディット空軍大佐に対して謝罪を要求していたが、同空軍大佐側は、タイ国際航空から入手した資料からも職権を乱用してアップグレードを強要した事は明らかであるとしている。
また、アヌディット空軍大佐は、この告発に絡んで何者かが自分の車を追跡し、自宅の写真を撮影していた事を明らかにした上で、このような軍が好むような古い手法による脅迫行為を早急に止めるよう訴えた。
一方、タイ国際航空側は、ゴーン財務大臣の職権乱用によるアップグレードに応じたとのプゥア・タイ党側の指摘を否定している。
同航空によると、1月13日から11月10日迄の21回に渡るゴーン財務大臣や家族の渡航記録を調査した結果、全て正当な手続きで航空券が発券されており、また、アップグレードは夫人が加入しているマイレージサービス"ロイヤル・オーキッド・プラス"の会員特典を利用したもの、及びダブルブッキング等によるインボランティア・アップグレードによる正当なものだったという。
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