8日、カンボジア国内でスパイ容疑で逮捕されたタイ人技術者に対して7年の実刑判決が下された事に絡んで、裁判傍聴の為にカンボジアを訪問中だった同技術者の母親がプゥア・タイ党本部とを繋いだ電話回線を通して行われた記者との質疑応答の中で、同党議長のチャワリット元首相及びタクシン元首相に対して恩赦による息子の釈放実現に向けた支援を仰ぐ考えである事を明らかにした。
尚、控訴に関しては、現状では考えていないという。
また、外務省側も恩赦を申請する方向で動いている事に関しては、現在はチャワリット元首相及びタクシン元首相に希望を繋いでいる状態であるとした上で、顧問弁護士と協議の上で対応を考えるとした。
これに先立ち、同日夕方カンボジアの裁判所は、タイ人技術者に対して有罪と認定し、7年の禁固と1,000万リエル(約83,500バーツ)の罰金の支払いを命じる判決を下していた。
審理の際にタイ人技術者は、タイ大使館一等書記官からの要請を受け、タクシン元首相のプライベート機の到着を同元首相が搭乗している事を知らずに、一般に報じられてから約30分後に一等書記官宛てに連絡していた事を認める供述を行っていたとされる。
タイTVによると、職務上知り得た秘密の暴露と認定され軽い判決が下されると見ていた観測筋の間では、スパイでの有罪判決により恩赦の申請が困難になったとの見方も取りざたされているという。
タイの地元新聞を読む