アピシット首相は1日、カンボジアのフンセン首相がアピシット首相及びガシット外務大臣に対して不満を示していると伝えられている事に関して、まだ報道を読んでおらず発言の詳細については知らないと断った上で、問題はフンセン首相以外の誰かがけしかけている事により発生しているとの認識を示した。
仲介要請や国境閉鎖の可能性に関しては否定した。
また、ステープ副首相は、両国関係に一定の改善が見られている中でフンセン首相が再度タイ政府を非難した事に対して、強硬且つ冷静な態度で臨む必要があるとしたが、引き続き隣国諸国との関係に関して特別な注意を払って臨む政府側の方針に変わりがない事から、対カンボジア間の問題が東南アジア諸国連合加盟各国に影響を及ぼす事は無いとの認識を示した。
BBCの特派員はタイTVの取材に対して、フンセン首相がタイに対する攻撃を再開した背景に、両国の軍関係者が個人的なコネクションを利用して雪解けムードを創り出そうとしている動きに水を差す狙いがあったとの見方を示している。
一方、パニターン政府報道官代行は1日、2日前にアピシット首相とフンセン首相との間で直接電話を通して対話が持たれていた事を明らかにした。
これは、先にフンセン首相がアピシット首相に対してタイからの14億の借款契約を破棄する意向を伝えたと発言していた事を受けたもので、対話の際にアピシット首相側からタイ政府側に件の借款契約を破棄する考えが無い事が伝えられていたという。
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