反独裁民主主義同盟幹部でプゥア・タイ党所属下院議員のヂャトゥポン・プロームパン氏は3日、バンハーン政権だった1996年に行われた不信任決議案審議の録音テープを公開した上で、あらためて当時追求側に回った民主党に対して審議の際に見せた気概を見せてバンコク商業銀行不正融資疑惑の解明を進めるよう要請した。
発言の中でヂャトゥポン氏は、ステープ副首相が不信任決議案審議の際に明確にバンコク商業銀行側がラーゲース・サクセーナー氏の国外逃亡に便宜を図るために2千万バーツの小切手を発行していたと指摘すると共に、その小切手が1995年に行われた総選挙の際に疑惑に関与したとされる16人グループの地盤であるブリラム県やシーサゲート県、チョンブリー県、ペーチャブリー県等で有権者1人あたり250バーツから350バーツで票を買収する為の資金源として流用されていた疑惑を指摘していただけでなく、もし自分が内務大臣だったら向こう2ヶ月以内に疑惑を解明し関係者を訴追する事が出来ると強気の発言までしていたにも関わらず、必要十分な権限を手中に収めた今になってバンハーン元首相等に対する追求に及び腰になっていると指摘した。
ヂャトゥポン氏によると、党内でステープ副首相を初めとする当時の野党所属議員の審議での発言を洗い直した上で、今後の対応を協議する考えだという。
一方、ヂャトゥポン氏は、年末までの政府打倒を目指す方針を明らかにしている反独裁民主主義同盟・赤服軍団が12月中に100万人規模の集会を開催する方針である事を再確認した。
集会開催日程等の詳細に関しては今月14日にナコンラーチャシーマー県内のカーオヤイ国立公園内で開催が計画されている資金調達を兼ねたコンサート終了後に協議される予定だといういうが、いずれにしても国王誕生日前日の12月4日及び誕生日当日の5日には集会を開催する予定は無いという。
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