法務省矯正局は29日、医薬品・医療器具不正調達汚職で実刑判決を受け服役中だった元公共保健大臣のラギアット・スクタナ氏を仮釈放する事を明らかにした。
一貫して模範囚として服役していた事を評価した上での措置で、29日18:00頃に出所したラギアット氏はウドンターニー県の実家に戻り自分がしでかした過ちに対する反省の上に立って真っ当に生活して行きたいと語った。
汚職案件で初めて実刑判決を受けた大臣経験者としても知られるラギアット氏は、社会行動党枠で公共保健大臣として参画していた第二次チュワン政権時代に、大手医薬品メーカーから500万バーツの賄賂を受け取ったとして起訴され、最高裁判所政治家刑事案件部の判決日に公判を欠席し逃走していたが、その後ノンタブリー県内の公園内で運動をしているところを発見され身柄を確保され収監されていた。
また、同氏に対しては2003年の判決で合計17年6ヶ月の禁固を命じる判決が下されていたが、その後の国王恩赦により7年6ヶ月まで刑期が短縮され、最終的に2年6ヶ月の刑期を残して仮釈放される事になった。
* ラギアット氏は2001年の総選挙前に、ネーウィン・チットチョープ氏やワッタナー・アサワヘーム氏等と共にタイを代表する超灰色政治家が一同に介したドリーム政党"セーリー・ラサドン"党の結党に動いた事でも知られていました。
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