プゥア・タイ党のプロームパン報道官は18日、政府が公共保健省内に設置した汚職調査委員会は身内の政治家の不正をごまかすための時間稼ぎの為の委員会であると指摘した上で、最終的に身内の政治家が一人として不正行為の責任を追求される事無く役目を終えることになるとの認識を示した。
この発言は、政府が進める強靱なタイ・プロジェクトの一部である地方医療振興策に絡む医療関係機器の調達に不正に予算が使用された疑惑が指摘されている事を受け政府側が専門の汚職調査委員会を公共保健省内に設置した事を受けたもので、この設置に先立って公正な調査を担保する為に公共保健大臣付の顧問チームが総辞職していた。
プロームパン氏は発言の中で、汚職調査委員会のバンル委員長自身が汚職に関与している可能性があると指摘した上で、首相側に真摯に汚職の解明を進める意志があるのであれば、まず最初にウィタヤー公共保健大臣及びマーニット同副大臣をポストから外して公正な調査に道を開くべきであると指摘した。
一方、アピシット首相は、プロームパン報道官の発言に先立って放送された定例政見放送の中で、汚職調査委員会のバンル委員長に対して、調査対象者の職位やステータスにとらわれることなく公正に調査を遂行するよう要請した事を明らかにした上で、汚職に関与した者に対しては誰彼に関係なく厳格に法的措置を講じる考えである事を明らかにした。
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