ステープ副首相は7日、タクシン元首相が来年中に議員として議会に戻ると発言している事に対して、復権を狙う政治的な野心を持つ人物が普通に持つ希望でしか無く、また、チャワリット元首相をプゥア・タイ党に合流させたのも野望実現の為の人的な増強でしかないとの認識を示した。
この発言に先立ち、タクシン元首相は、6日開かれたチャワリット元首相合流後最初となるプゥア・タイ党の党会議の際に電話でチャワリット元首相の党合流に歓迎の意を表明すると共にこの合流により同党の次期総選挙での過半数獲得が確実になったとの認識を示した上で、次期党首は誰かとの質問に対して自分は議員として議会に座るために帰国すると語り言外に首相への返り咲きに意欲を見せていた。
その際、タクシン元首相は、プゥア・タイ党に選挙に勝利できる環境をもたらしてくれた民主党政権に感謝していると皮肉混じりに語った。
また、チャワリット元首相の党合流に関しては、タクシン元首相は既に壊滅させられてしまった第一グループ(タイ・ラック・タイ党)と第二グループ(パラン・プラチャーチョン党)に代わる第三グループを組織する必要性に迫られ、政界の大物として党への合流を呼びかけていた事を明らかにした。
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