6日朝に放送されたオーソーモートー(MCOT)系のラジオ局の番組の中でタクシン元首相に電話インタビューを行ったキャスターのヂョーム・ペートプラダップ氏は7日、インタビューを行った責任を取って番組キャスターを降板する意向を文書で明らかにした。
また、ヂョーム氏は文書の中で、問題のインタビューは政治情勢激化の元凶と指摘されているタクシン元首相に対するインタビューを通して真相を確認する目的で行われたとした上で、社会に対して危機的状態にある政治情勢から脱出する為に話し合いを旨に和解を推進し共通の目的実現に向けて一致団結して取り組んで欲しいと訴えた。
この降板宣言に先立ってオーソーモートーを管掌するサーティット首相府大臣は、服役から逃れ国外に逃亡し、枢密院関係者を攻撃している人物に対するインタビューがオーソーモートーのラジオ局を通して放送された事に不快感を示した上で、オーソーモートーの経営陣に対してこの様な番組が放送された背景に関して報告するよう要求したが、この動きが放送内容への介入と指摘されている事に関しては、あくまでオーソーモートー内部の問題であるとして強く否定していた。
7日付けのマテイチョン紙が消息筋からの情報として伝えたところによると、問題のインタビューはヂョーム氏がタクシン元首相の個人スポークスマンのポンテープ・テープガンヂャナー氏に働きかけた事により実現したものだったという。
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