事実上反独裁民主主義同盟から離脱したサヤーム・デーン(Red Siam)を率いている元タイ共産党幹部のスラチャイ・セーダーン氏(またはダーンラタナーヌソン氏)は31日、同盟3幹部は民主主義の為では無く自らが閣僚として内閣におさまる為に活動を展開していると非難した。
発言の中でスラチャイ氏は、サヤーム・デーンは民主主義の実現を基本に据えて活動を展開する方針に変わりがない事を強調した上で、既に民主主義実現という意識が喪失している同盟3幹部は、政権の交代を実現させ、自らが閣僚として政権内におさまり、タクシン元首相の帰国を実現させることによって何故絶対王制型官僚支配体制を打倒し、民主主義を実現させることができるのか明確に説明するべきであると指摘し、同盟3幹部が民主主義の為以上に自分たちの為に活動を展開しているとの考えを示した。
また、スラチャイ氏は、サヤーム・デーンに合流したとされるヂャクラポップ・ペンケー氏が同盟3幹部による大衆動員手法を批判した事に対しては、絶対王制型官僚支配体制の打倒では無く自分たちの為の政府打倒を実現させる為にソンクラーン期間中に赤服軍団を動員し、失敗すれば今度はタクシン元首相の恩赦誓願の為の署名運動を展開した同盟3幹部の活動に対する意識に由来する問題であると指摘した。
一方、同盟3幹部が水面下で嘗て同盟に影響力を持っていたネーウィン派への再接近を図っていると指摘されている事に関しては、事実関係は確認できていないと断った上で、如何に同盟から離脱した我々と同盟3幹部との間に理想実現に向けた気持ちの純粋さに開きがあるかを物語っている話であると指摘した。
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