アピシット首相は12日、民主主義市民連合による二空港占拠に絡んでテロ容疑で出頭令状が発行されているガシット外務大臣に対する軍部からの解任圧力の存在を否定した。
この発言は、ニュージーランド訪問中のガシット外務大臣が現地のメディアとのインタビューの中で軍部からの解任圧力が存在している事を明らかにした事を受けたもので、12日付けのマティチョン紙によると、インタビューの中でガシット外務大臣は、軍に対して報復人事を行う権利を持たない立場として敢えて言わせてもらうと断った上で、自分の解任を首相に要求している軍の幹部グループは、タクシン元首相により国家が蹂躙されていた時に国を守ろうとしなかった輩であり、もし彼らに国を守る気があるのであれば議会内外で暗躍する悪徳政治家に対して辞任圧力を加えていたはずであると指摘していたという。
また、ガシット外務大臣はインタビューの中で解任を要求している軍幹部に対して姿を現しメディアを通した公開討論に応じるよう呼びかけると共に、ソンティ・リムトーングン氏やアピシット首相に対する暗殺未遂に関与した者についてステープ副首相に尋ねる考えである事を明らかにしていたという。
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