9日付けのマティチョン紙がドイツからの報道として、ドイツ当局がタクシン元首相が既に入国禁止者リストに名前がリストアップされていたにもかかわらず一年間の滞在許可を"不正"に取得することができた経緯の調査に乗り出したと報じた。
報道によると、タクシン元首相は昨年夏に90日間の滞在可能なビザでドイツに入国し、昨年12月29日に一年間の滞在許可を取得していたが、その後政府側が知ることになり今年の5月28日に滞在許可が取り消されていたが、既に入国禁止者リストに名前が記載されている人物に対して滞在許可が発行されていたことを中央政府や情報当局(BND)は取消処分を下すまで認知していなかったという。
これまでの調査で、昨年12月29日にタクシン元首相がボン市民の間ではよく知られている元警察幹部や弁護士、過去に情報当局と共に仕事をしたことがある人物(別の報道では私立探偵)を伴い入国管理事務所に赴き滞在許可を取得していたことが確認できており、また、当時情報当局の代理人という立場で同行していた元警察幹部が滞在許可発行に関与していた疑いが浮かびあがっているという。
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