民主党副党首のトライロン・スワンキーリー氏は1日午前、同党の造反組と目されている副党首のチャルゥムチャイ・シーオーン氏がプームヂャイ・タイ党に合流する可能性は100%無いと語った。
この発言は、チャルゥムチャイ氏を支持する中部地区を中心とした議員グループ"40人グループ"がパフォーマンス面で問題があるコープサック副首相を解任し後任にチャルゥムチャイ氏を据えるよう訴えていると伝えられた事をきっかけに党内で対立が発生しているとの憶測が広がっている中で、先月30日に地盤であるプラチュアップキーリーカン県内で開催された式典の際にチャルゥムチャイ氏がプームヂャイ・タイ党党首でもあるチャワラット内務大臣等と共にプームヂャイ・タイ党のシンボルカラーでもある青色のシャツを来て式典に参加しているのが目撃されたのを受け、俄にチャルゥムチャイ氏がプームヂャイ・タイ党に合流するのでは無いかとの憶測が広がっている事を受けたもの。
また、トライロン氏の発言に先立ってチャワラット内務大臣が、仮にチャルゥムチャイ氏がプームヂャイ党への合流を決心した場合は喜んで受け入れる用意があると発言していた。尚、内務大臣付ワークチーム長のサクサヤーム・チットチョープ氏がチャルゥムチャイ氏に対して党合流を働きかけたと報じられている事に関しては、デマであると語り一笑に付している。
トライロン氏によると、民主党内には党内対立は存在しておらず、また、チャルゥムチャイ氏が青服を着込んでいたのは、式典のテーマである王室への敬意を示す文言がプリントされていたからで、党合流云々とは一切無関係であるとの説明を直接チャルゥムチャイ氏から受けているという。
一方、チャルゥムチャイ氏の大臣就任を強力に推しているとされる40人グループ側が、党内に大臣不適格者名を恣意的にリストアップしたブラックリストが存在していると指摘しているとされている事に関してステープ副首相は、事実ではないと指摘した上で閣僚ポストは技量や知識等を勘案した上で適材適所の原則に則り決せられていると語った。
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