タクシン元首相は5日、ビデオリンクを利用して行われた演説の中で、プレーム枢密院評議会議長、スラユット元首相(枢密院評議会議員)、ピヂット枢密院評議会議員及びアーナン・パンヤーラチュン氏の5名を
古い考えで凝り固まったタイを後退させる事しか考えていない者として名指した上で、反独裁民主主義同盟の赤服軍団に対して、8日の大規模集会の際に民主主義を後退させる事しか考えていない者達に対してタイの発展に繋がる民主主義を要求する者達の力を見せつけようと訴えた。
特にタクシン元首相は、自らに対して国王に対する反逆者と思わせるような言質で非難したピヂット枢密院評議会議員に対して、幸運にも枢密院評議会議員という職に収まっているが、元を正せばマヌーングリット・ループカチョン少将(当時はマヌーン大佐)が首謀したとされる1985年9月9日のプレーム政権打倒を目指したクーデター未遂事件の一味でしかないと非難した。
タクシン元首相によると、反独裁民主主義同盟が目指しているのは王室の打倒では無く、あくまで専制王制型官僚主義の打倒なのだという。
また、タクシン元首相は、昨年4月にカンボジア国内でフンセン首相とゴルフをプレイして以来一度も同国には行っていないと語りカンボジア滞在説を再度否定すると共に、民主党がケイマン諸島に1,000億バーツの不正蓄財を行っていると指摘している事に関しては、事実なら民主党がその資産をすべて持っていても構わないと語り強く否定した。
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