憲法裁判所判事のヂャラン・パクディータナーグン氏は22日、タクシン元首相がスラユット枢密院評議会議員と共にタクシン元首相追い落としを狙った一連の動きに関与した者と名指しした事に対して事実では無いと否定した上で、かかる発言は政治的に対立する者同士の罵りあいの際に起こりえる無関係な人物に対する誹謗と同様なものでしかないと切り捨てた。
この発言は、前日夜チェンマイ県内で行われた反独裁民主主義同盟の集会の際に行われたビデオリンクを利用した演説の中でタクシン元首相が元国内治安維持作戦司令本部副本部長のパンロップ・ピンマニー大将からの情報として、2006年にソーイ・スクムウィットにある邸宅内で、スラユット枢密院評議会議員招集の元で行われた同元首相暗殺に向けた謀議にパンロップ大将の他にヂャラン氏らが出席していた事を明らかにした上で、当時スラユット枢密院評議会議員が他の枢密院評議会議員2人と共に901(現国王のこと)への拝謁を終えたと語っていたことから、政治に関与しない国王の名を出すことによりタクシン元首相が王室に対する敬愛の念が欠けているとの言われ無き理由がつけられた暗殺計画を正当化しようとしたと指摘した事を受けたもの。
タクシン元首相は先にタイム誌と行われたインタビューの中で、スクムウィット通りにある邸宅内で行われた自身の暗殺に向けた謀議の模様を収めたテープを所持している事を明らかにしていた。
一方、パンロップ大将は23日午前、スラユット枢密院評議会議員がタクシン元首相を追い落とす一連の動きの背後で糸を引いていた事をタクシン元首相に明かしていた事を否定した。
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