27日朝8時頃、ヤッラー県ベートン郡内で、刑務所内の駐車場に駐車してあった容疑者の護送用車輌の下に仕掛けられていた爆発物が爆発しましたが、幸い大きな被害を及ぼすことなく、また人的な被害も確認されませんでした。 また、この爆発に先立って27日朝6時頃にベートン郡中心部にあるタイ・ホテルの約100メートル裏手で時限発火式の爆発物が発見され当局側により安全処理されていました。 更に、同じくヤッラー県県都内では27日18時頃、パッターニー県ヤラン郡内のタムボン行政機構評議員の44歳の男性が23歳の夫人及び3歳の男児と1歳8ヶ月の女児を乗せサッカーの試合を観戦する為にバイクで走行中(一家四人がバイク一台に乗って公道を走行する事は地方部では珍しい事ではないです)に、バイクに乗った二人組に銃撃され3歳の男児が死亡し、残りの3人が重傷を負うという痛ましい事件も発生しています。 一方、26日夜半頃にはナラーティワート県スンガイ・パーディー郡内で学校の警戒作業に就く当局者を乗せた車輌を狙って、携帯電話による遠隔起爆式の爆発物が爆発し46歳の軍関係者が負傷を負っています。 また27日昼過ぎ頃には、ナラーティワート県の県都内で、31歳のイスラム系住民男性がバイクで走行中に小型トラックに乗った人数不明の一味に銃撃され重傷を負うという事件が発生し、更に同じくナラーティワート県ランゲ郡内で27日11:30頃、30歳と22歳のイスラム系住民夫婦が小型トラックで走行中に、小型トラックに乗った四人組に銃撃され夫が重傷を負うという事件が発生しています。 一方、パッターニー県ヤリン郡内では27日15時過ぎ頃に、58歳の村長が夫人を後部座席に乗せバイクで走行中に、バイクに乗った二人組に銃撃され重傷を負うという事件が発生しています。 ---------------------------------- 第四地区国軍本部本部長のオンゴン・トーンプラソム中将は27日、小規模な爆破事件が頻発しているヤッラー県ベートン郡内に於ける不穏な一味の活動状況の調査を行った結果、少なくとも郡内の100ヶ村の住民が一味側のコントロール下にあり、また女性の住民を煽動して当局側の任務遂行を妨害できる状況にあることが判明している事を明らかにした上で、現在軍部内の大衆コントロール部門の関係者が住民の中に入り込み当局側との理解共有に努めている事を明らかにしていました。
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