19日行われた首相・内閣不信任決議案審議の中でプゥア・タイ党のチャルゥム・ユーバムルン警察大尉は、TPI社からの2億6,300万バーツの巨額献金の不正収受に当時民主党の幹事長だったプラディット副財務大臣が深く関与していると指摘した。
仮にこの不正収受が事実であると確認された場合は民主党の解党の是非が問われる事になる。
チャルゥム警察大尉は、民主党関係者が関係するメサイア社を通して27通の小切手を使用して、75回に渡る分割払いにより87日間の間に合計2億6,300万バーツの資金がTPI社から民主党に渡っていたと指摘した上で、この普通では無い資金の流れに当時民主党の幹事長だったプラディット副財務大臣の指示を受けていた同大臣の弟が関与していたと指摘した上で、アピシット首相はこの不正な資金の収受の隠匿に責任を負っていると指摘した。
チャルゥム警察大尉によると、この2億6,300万バーツの巨額な献金は上場企業でもあるTPI社オーナーのプラチャイ・リヤオパイラット氏の一存で行われ、またこの資金の支出が証券取引所に報告されていなかった事は確認されているが、その献金が民主党の選挙資金として使用されたのか個人の懐に入ったのかは明らかになっていないという。
この指摘に対して不正な資金収受を隠匿したと指摘されたアピシット首相は、当時は党首ではなかった為、党に対する献金を把握する立場には無かったとした上で、党が収受していた献金は全て選挙委員会に正しく報告されていたと語り隠匿に関与したとの指摘を否定した。
一方、チャルゥム警察大尉が民主党の巨額献金の不正収受疑惑の追求を行っている事に関してアピシット首相の個人スポークスマンのテープタイ・セーンポン氏は、背景にチャルゥム警察大尉のTPI社オーナーのプラチャイ氏に対する私怨があると指摘している。
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