タクシン元首相はアラブ首長国連合のドバイで行われた香港のFar Eastern Economic Review誌とのインタビューの中で、年末までにタイに帰国できると確信していると語ると共に、自らを首尾一貫して王室に対する敬意を忘れない従順な飼い犬であると語っていた事が明らかになった。
また、首相時代にレフリーたる独立機関に干渉していたと指摘されている事に関しては、現在の独立機関の方が遙かに偏っている。自分が首相だった時代にも偏っているとの指摘はあったが、現在の独立機関は全く中立的ではないと語り、また、報道を弾圧していたとされている事に関しては、自分は批判に対して批判でやり返す事はあってもそれ以上の行動をとったことはない。軍が怖くて自由な事を言えない現在の方が遙かに報道の自由が制限されている。全ては自分が言い過ぎる事からきた誤解であると語った。
更に、タクシン元首相の強制送還を視野に入れた国際犯罪人引き渡し条約締結の動きに関しては、交渉等の手続きを踏む必要があることから早晩締結が実現できるという話ではないとし、また、アピシット首相がタクシン元首相の強制送還に動いている事に関しては、政治的に自分(タクシン元首相)を辱める事を意図したものであると指摘した。
タクシン元首相によると、複数の国からパスポートの提供・名誉市民としての受け入れの申し出を受け、内の幾つかの申し出を受け入れ、複数の国のパスポートを所持しているが、現在は全てタイのパスポートを使用して国家間を移動しており、また、イギリスのビザを再申請する予定は無いがシェンゲン協定ビザや複数のヨーロッパの国の居住ビザを所持しているという。日本に関しては外交旅券でしか入国した事がなく、また行く予定が無いことから一般旅券で入国した場合の取り扱いに関してはわからないという。
一方、アピシット政権の経済政策に関しては、自分の政策を再利用しているに過ぎないと切り捨てた上で、現在の予算が限られ、更にアメリカのサブプライム危機以降の情勢に備えなければならない状況下では、これらの再利用された政策が充分に機能する事は無いと指摘した。
タイの地元新聞を読む