民主主義市民連合幹部のソンティ・リムトーングン氏は14日夜、昨年に赤服軍団の襲撃により関係者に多数の負傷者を出した曰く付きの地でもあるウドンターニー県県都内で開催された政治コンサートと名付けられた集会の壇上で、タクシン元首相の影響力を削ぐために赤服軍団が固めているチェンラーイ県内で5月に集会を開催し、以降チェンマイ県内やラムパーン県内でも集会を開催する考えであることを明らかにした。
また、ソンティ氏は東北地方の住民に対して、住民を騙し私腹を肥やしてきたタクシン元首相に騙されてはいけないと訴えた。
14日開催された連合の集会に絡んで、同日昼に空港に到着する連合幹部等の会場入りを阻止する為に空港前に集まっていたプゥア・タイ党所属下院議員が率いる赤服軍団が、幹部等が空港を既に出たとの情報を聞きつけ急遽集会会場近くの交差点に移動し阻止する警察ともみ合う場面や、一部の幹線で赤服軍団が連合関係者が乗ったバス等の車両の通行を妨害する場面、夜には会場近くで連合の自警組織と赤服軍団との間で小衝突が発生する場面等は見られたが、懸念されていた大きな衝突は発生せず、集会自体は平穏裏に進行した。
また、当初から連合と直接対峙する行動に出る考えが無いことを明らかにしていたクワンチャイ・プライパナー氏が率いる赤服軍団は、当初予定通りクワンチャイ氏が経営するコミュニティー放送局前で集会を開催したが、こちらも連合と直接対峙する事無く平穏裏に終了した。
連合の集会には15,000人前後が、クワンチャイ氏の集会には3,000人前後が参加したものと見られる。
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