政府広報局関連を管掌するサーティット首相府大臣は23日、政府広報局直系のテレビ局NBTの機構改革の一環として、サマック政権時代に変更されたNBTという局名を旧称のCh11に戻すと共に、タクシン元首相を首班とする政権の誕生と共に公共の電波から放逐されていた野党首班による定例政権放送枠を復活させる方針である事を明らかにした。
NBTは、構造的に政府や民間企業の報道への介入が入りにくいスラユット政権時代に設立された中立的公共放送局タイPBSに対抗してサマック元首相の肝いりで行われた、政府系"中立放送局"に衣替えする為の機構改革作業の一貫として旧称のCh11から局名を変更されていた。
当時直接機構改革に取り組んでいた、自らを"反独裁"の闘士と自称するヂャクラポップ元首相府大臣は、"政府系中立局"に野党側の定例政見放送枠を設けるべきであるとの要請を必要性が認められないとして拒否する一方で、放送免許が切れる地方のコミュニティー・ラジオ局に対してNBTが制作した憲法改正推進を意図した番組の定期的な放送と引き替えに放送免許の更新に特別な計らいをする事を約束していた。
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