民主党のステープ幹事長は18日、同日党内で行われた幹部及び議員を交えた協議で民主党側が閣内に17ポストを確保する事で合意に至った事を明らかにした上で、19日中に新閣僚名簿を認証に必要な手続きに付すことが出来る見通しになった事を明らかにした。
民主党の持ち分である17ポストの内2ポストは外部から招致した人物が就任する予定で、内の1ポストには、潮州系財閥であるヂャルゥンポーカパン(CP)グループ総帥の娘婿のウィーラチャイ・ウィーラメーディグン氏が首相府大臣に就くとの見方もされている。
また、この発言に絡んで同日午前、ステープ幹事長自らが元陸軍司令官のプラウィット・ウォンスワン大将の自宅を訪れ防衛大臣への就任を要請した。
プラウィット大将はスラユット政権からサマック政権にかけて、内閣改造の噂があがる度毎に防衛大臣候補として名前があがっていた事で知られる。また、同大将の防衛大臣の就任に伴い、ソムチャーイ政権最末期に国家警察本部長を解任された、実弟でもあるパチャラワート・ウォンスウォン警察大将が国家警察本部長に復職するとの見方もされている。
この就任要請に対してプラウィット大将側は明確な回答を避けたが、国家に対する明確なビジョンを持っているアピシット首相と共に働くことに誇りを感じる等と語るなど、就任に意欲をのぞかせている。
一方、ステープ幹事長は、最もパワフルなポストである内務大臣のポストを連立政権樹立に参画してくれた友党・会派に敬意を示すために民主党以外の党・会派に譲った事を確認した。
ネーウィン派が牙城としている運輸大臣のポストと引き替えに内務大臣のポストを譲ったとの見方もある。
尚、民主党元党首のバンヤット・バンタッターン氏の下院議長就任と引き替えに内務大臣に就任すると見られている下院議長のチャイ・チットチョープ氏は、自分に取って最高位の職である下院議長の職を捨てる考えは無いと語り内務大臣に就任する考えが無いことを明らかにしている。
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