陸軍のサンスゥン報道官は7日、政党や会派関係者が助言を求める為にアヌポン陸軍司令官のもとを訪れていた事が認めたが、民主党を中心とした政治連合結成の裏で同司令官が関与していたとの指摘は否定した。
サンスゥン報道官によると、アヌポン陸軍司令官は面会した政治家に対して政治の事は政治で解決するべき問題で軍側が関与する問題では無いとした上で、これまでに起きてきた事を教訓に私利私欲を犠牲にして国益の為に職務に邁進するべきであると語りかけるに留め、報道されているような次期首相指名に向けた助言や次期政権構想に関する助言等は一切行われていなかったという。
この発言に先立ち民主党のステープ幹事長は、連立を組むことで合意に至った他の政党や会派関係者と共にアヌポン陸軍司令官の自宅を訪問したとの報道を否定していた。
ステープ幹事長によると、連立政権樹立に向けた交渉は早い時期から水面下で進められており陸軍が関与する隙間はなく、恐らくタクシン元首相一派側がゲームを仕掛ける為に意図的に噂を流したのではないかという。
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