5日10:30過ぎ、ナラーティワート県ヂャネ郡内にある雑貨店内で爆発が発生し、村長や副村長、教師等5人が死亡し12人が負傷を負った。負傷者の内10人は警察官で、残る2人の内1人は9歳の男児だという。
雑貨店前に仕掛けてあった20Kg重量の家庭用ガスボンベを使用した携帯電話による遠隔起爆式の爆発物が犯行に使用されたものと見られている。
これまでの調べで、警察官が雑貨店内で発生した傷害窃盗事件の現場検証作業を行っている際に爆発が発生したことから、雑貨店内で事件を引き起こし警察官や村長を始めとする地域リーダーを現場におびき寄せた上で爆発物を起爆したものと見られ、また、11月4日に同県スキリン郡内の郡庁前で発生した自動車爆弾やバイク爆弾を使用した爆破事件に絡んで分離主義組織関係者がヂャネ郡内で逮捕されたことに対する報復目的で犯行に及んだものと見られている。
また、同県ルゥーソ郡内では2日18:00過ぎ、礼拝の為にモスクに向かっていた54歳と55歳のイスラム系住民男性が、バイクに乗った2人組に銃撃され、54歳の男性が死亡し55歳の男性が重傷を負った。
一方、ヤッラー県県都内では5日午後、バイクで路上を走行中だった30歳のイスラム系住民男性が、路上脇で待ち伏せしていた2人組に銃撃され死亡した。
警察側は、男性が2001年にパッターニー県サーイブリー郡内でイスラム教教師2人を殺害し刑に服した後に改名し、その後合流した分離主義組織GMIPの名を名乗り地元の実業家等からみかじめ料を脅し取っていたとして50万バーツの懸賞金を掛けられ身柄を追われ、2005年に出頭し保釈されていたことから、口封じ目的ないしは組織内の抗争絡みの犯行と見て捜査を開始した。
また、パッターニー県ヤッラン郡内では5日昼過ぎ、22歳のイスラム系住民男性が自宅前で待ち伏せしていた人数不明の一味に銃撃され死亡した。
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