3日朝から昼にかけて各種メディアが、旧パラン・プラチャーチョン党内では、下院議長・副議長3人を含む5人から6人の候補の内、最終的に元副首相兼商務大臣のミンクワン・セーンスワン氏と暫定商務大臣のチャルゥム・ユーバムルン警察大尉の2人の間で次期首相候指名の争奪戦が展開されると予想している。
3日付けのマティチョン紙は、サマック元首相の失職により一気に党内勢力を拡大したヨンユット・ティーヤパイラット氏の息がかかった会派を中心に支持を集めているミンクワン氏と、民主主義市民連合に対する断固たる措置を期待しているサムット・プラカーン県やナコン・ラーチャシーマー県を中心とした強行派の支持を集めているチャルゥム警察大尉の2人に候補が絞られるが、「大物」からの支持が無い限りミンクワン氏が首相候補として指名される可能性は低いと報じている。
同日付のバンコク・ポスト紙によると、ネーウィン派もチャルゥム警察大尉を候補として推しているという。
また、同日付のタイラット紙に掲載された分析記事では、チャルゥム警察大尉が連立政党に対して既に"事前運動"を行っていたと指摘すると共にダークホースとして、サマック元首相の下院議員辞職により繰り上がり当選したばかりの元反独裁民主主義同盟幹部団長のマニット・ヂットヂャングラップ氏(元刑事裁判所判事団長)の名をあげている。
チャルゥム警察大尉は、首相候補指名に関するマスコミからの質問を避けているが、パラン・プラチャーチョン党の解党が決定した2日午後に、異様に上機嫌に振る舞っている姿が目撃されおり、また、同警察大尉に近い筋は、本人は既に首相指名候補として名前があがっている事を承知しており、また本人もまんざらではない様子だったと語っている。
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