民主党のアピシット党首は17日、依然バンコク住民に人気がある社会引き締め政策の推進者としても知られるプラチャイ・ピヤムソムブーン警察大尉がアピラック知事辞任後に行われるバンコク知事選出選挙に出馬するとの説がある事に関して、強力なライバルの出現は選挙の常で、また既に強力なライバル候補が出現する事を念頭に知事選に向けた戦略を練っていることから仮に事実だったとしても大きな懸念材料にはならないとの考えを示した。
タクシン元首相と警察幹部学校時代に同期で、23人のタイ・ラック・タイ党創立メンバーの1人だった事でも知られるプラチャイ警察大尉は、タクシン政権発足時に内務大臣として社会引き締め政策を推進させ、国民から一定の支持を得られ、更に当時のタクシン首相から次期首相候補とのお墨付きを貰うなど政権内で顕著な働きを見せたが、その実直且つ妥協を許さない職務遂行姿勢があだとなり次第に政権内や官僚との間で対立が伝えられるようになり、その後法務大臣に異動させられたのをきっかけに政権内で孤立を深める事になり最後は副首相ながら事実上政権の運営に大きな影響を及ぼさない閑職に追いやられていた。また、クーデター政権時代には国家立法議会議員だった他、2007年度に行われた世論調査で最も首相になって欲しい人物に選ばれるなど依然国民から信頼されている人物として知られている。
おまけ
プラチャイ旋風が吹き荒れていた時代にカラバオが歌った「プラチャイの戒厳令」を試聴できるリンク(上から3曲目)
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