アヌポン陸軍司令官は10日夕方放送されたch3のニュース番組の中で行われたインタビューの中で、7日に発生した死亡者2人、負傷者400人以上を出した警察による民主主義市民連合のデモ隊の強制排除行動の際に過剰な手段が講じられていたと指摘した上で、強制排除を命じた政府は強制排除によって生じた結果に対して全責任を負うべきであるとの考えを示した。
その上で、アヌポン陸軍司令官は、決して政府側にプレッシャーを与えるつもりは無いと断った上で、政府側自身がよく承知している国内情勢安定化の為に最善となる方法で責任を取る姿勢を国民に示すべきであると指摘した。
一方、各界からクーデター圧力がある事に関しては、先のクーデターで憲法改正をもってしても旧政治勢力の復権を阻止できなかった事を我々は学んできている筈であると指摘した上で、新たな集会を呼ぶだけのクーデターは問題の解決には繋がらないと語り、あらためてクーデターに乗り出す考えが無いことを強調した。
また、チャワリット元首相がバンコクポスト紙との独占インタビューの中で、クーデターのみが唯一の解決方法であるとして、陸軍に対して実権の掌握を促す発言をしていると伝えられている事に関しては、軍部に口出しする前に同元首相が副首相として参加した6日夜に開かれた緊急閣議の際に誰が強制排除を命じたかについて自分自身の考えを整理する事が先決であると指摘した。
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