チョンブリー県の警察当局は9日午後、父娘やその友人の少女を身代金目的で誘拐拉致し、その後13歳の少女を殺害した容疑で、実行グループの主犯格の巡査部長補クラスの警察官の行方を追っている事を明らかにした。
事件は、9日朝チョンブリー県県都内の路上で13歳の少女の遺体が発見された事により明るみになっていたもので、これまでの調べで主犯格の巡査部長補の他に女1人を含む4人の合計5人が犯行に関与している事が明らかになっている。
13歳の少女が殺害された際に、近所の民家に助けを求め保護されていた16歳の少女や一緒に監禁されていた子供及び親族等に対する詳細な事情聴取により、8日朝に16歳の少女の父親(40)が運転する小型トラックで学校に向かっていた途上で、3人組が乗った小型トラックが前に回り込み進行を妨げた上で、内の1人が父親に銃を突き付け一味側の車に拉致し、残りの2人が車内に残された16歳と13歳の少女及び年少の3人の子供を乗せたまま父親の車でバーンセーンビーチにあるバンガローに連れて行かれ、そこで監禁されていた事が明らかになっている。
少女等によると、監禁されていた際に一味側から父親は麻薬使用の容疑で警察に逮捕されたと教えられていたが、その後9日未明になり、一味側が要求していた300万バーツの身代金を親族側が用意できないことがわかるや、監禁されていた5人の内年少の子供3人を車で連れだし路上に置き去りにした上で、兼ねてから主犯格である巡査部長補の事を知っていた残された16歳と13歳の少女を口封じの為に殺害する目的で車で連れ出していたという。
尚、父親の行方は依然つかめていない。
警察によると、主犯格の巡査部長補はチャチュゥンサオ県内にあるパノムサーラカーム署に所属し、兼ねてから少女等が住む地域内で窃盗を働いたり、地域内で開催されている闇賭博に頻繁に顔を出しているなど、地域内では知られた顔だったという。
参考
タイの地元新聞を読む