民主党のオンアート報道官は12日、サマック首相は、自らが知事だった時代にバンコクから発注された洪水対策用排水トンネル工事計画に絡んで約1億2,500万バーツの賄賂が日系JVから当局側に渡っているとされる疑惑が、一国の首相を訴追するだけの実力を持っている日本の検察からもたらされた信憑性が高い話であるという事を心して、話を逸らさず社会からの疑問に対して明確に答えるべきであると指摘した。
これは、同日朝放送された定例政見放送の中でサマック首相が疑惑を全否定した事を受けた発言で、サマック首相は番組の中で、贈収賄に関与している2人のSと1人のTとは何者なのか、問題となっているプロジェクトがどれだけ重要なものなのか、何故賄賂が円で支払われたのか疑問だけが浮かんでくる謎だらけの話であるとした上で、問題となっているプロジェクトは、同様な指摘を受け行われた調査でも公正に受発注が行われている事が確認されているものであると指摘した。
その上で、サマック首相は、今回の疑惑指摘は、一連の首相の座から引きずり落とそうとする動きと同様な政治的な思惑で為されたものであると指摘した。
この発言に対してオンアート報道官は、首相の本筋から外れた発言は、日本円からタイバーツに交換する事が出来ないのか、それとも賄賂というものはタイバーツと米ドルでしか受け付けていないのかという疑問を社会に持たせるだけの全く無意味なコメンであると指摘した上で、まず首相は、社会からの疑問に対して明確に答えると共に、国家に損失をもたらす疑惑に対する今後の対応・行動方針について明確にするべきであると指摘した。
* と疑惑を否定した首相ですが、一方で日本国内では以下のような既に疑惑が指摘されていたとする報道があります。
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