首都圏警察本部トーンロー署は28日昼、同日未明にパブ内で発生した喧嘩相手に向け銃を発砲し21歳の男性に重傷を負わせた容疑で、警察病院に入院中の観光警察局第10部隊指揮官の警察少佐に対する事情聴取を行った。
問題となった事件は、28日2:00過ぎ、バンコクのタウィーワッタナー区ソーイ・トーンロー21にあるパブ"ソーン・サルゥン"の敷地内で発生したもので、被害にあった男性や当時一緒にいた実兄や友人等から、問題の警察少佐が隣の席で飲食中だった被害にあった男性のグループに対して、自分の席にあった酒を勝手に飲んだと難癖をつけたことから両者間で喧嘩になり、一端はその場で収まったものの、被害にあった男性のグループが店を出て駐車場に向かっていたところで、警察少佐が男性等に暴行を振るった上で、「オレは警察官だ、文句があるか」と叫びながら銃を発砲し、男性に重傷を負わせ、観光警察のマークが入った乗用車で現場から逃走していったとの証言が得られている。
しかし、警察少佐側は、職業訓練中の学生を引き連れ飲食中に、被害にあった男性等のグループが自分たちの席にあった酒をグラスに注いだため、そんなことをしてはいけないと注意したところ、相手側が謝罪してきたため、その場では口論等は発生していなかったが、その後店外に出たところで、待ちかまえていた先ほどのグループに暴行を振るわれ、更に近くにあるトーンロー署へ被害届を出すために向かっている最中に再度先ほどのグループに出くわし暴行を振るわれたため、護身の為に内の1人の頭を拳銃の柄の部分で殴ったが、今度は石等を持って襲いかかってきた為、拳銃2発を空に向け発砲し、その場を逃れたと、被害にあったとされる男性側とは食い違った証言を行っている。
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