23日付けのバンコクポスト紙によると、映画館で国歌が演奏されている際に、席を立って国歌及び映し出される王室関連の画面に敬意を示さなかった27歳の男性が、不敬罪で告発された。
訴えられた男性は、タイ学生連合の元副書記長で、最近では反クーデターを標榜し、プレーム枢密院評議会議長公邸前で強硬な抗議活動を展開した事で知られていた9月19日ネットワークに幹部として参加していたチョーティサック・オーンスーン氏で、昨年9月に映画館内で国歌演奏中に席を立たなかった男性を咎めた、付近に座っていた40歳の男性が刑事告発し、22日になって初めて警察側が事情聴取の為に男性を召喚していた。
男性側は、国歌演奏中に席を立たなかったのは、憲法で保障された思想・信条の自由に基づいた行為で、不敬罪には抵触しないと主張した上で、国民の自由を制限し、時に異なる政治的な意見の抑え込みに利用される不敬罪を定めた刑法112条を破棄するべきであると主張しているという。
仮に不敬罪で有罪が確定した場合は、3年から15年の禁固刑が下される事になるが、国王は、タクシン派と反タクシン派の対立が不敬罪の告発合戦に発展する様相を見せていた時に行われた誕生日スピーチの際に、御自身に対して罪を負った者は全て許すと語り、不敬罪で有罪が確定した者に対して恩赦を与える考えを示されていた。
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