2日午後、国会ビル内で、パラン・プラチャーチョン党所属下院議員のガールン・ホーサグン氏が、民主党所属下院議員で民主主義市民連合幹部でもあるソムギヤット・ポンパイブーン氏にキックを喰らわせ、付近にいた警備員に取り押さえられるという騒動が発生した。
幸い、警備員の制止が早かった為、ガールン氏のキックは僅かにソムギヤット氏の体をかする程度だったという。
報道によると、警備員やパラン・プラチャーチョン党所属下院議員等に取り押さえられた後もガールン氏の興奮は収まらず、民主党のステープ幹事長等が間に入り、一端は事態が沈静化したが、その後両者間での話し合いでもガールン氏側の怒りが収まらないため、最終的に与党国会対策委員長のチャイ・チットチョープ氏がガールン氏の喉元を羽交い締めにして委員長室に連れ込み説得工作を行う事態になったという。
騒動発生前に開かれていた議会内で、議会外での政治活動が憲法に違反しているとして民主主義市民連合の幹部でもあるソムギヤット氏の罷免を要求していた与党側議員に対して、ソムギヤット氏側が強い口調で反論していた事が、今回の騒動の背景にあると見られる。
2004年の総選挙では、学歴詐称で候補者資格を取り消されていた事でも知られるガールン氏は、その後、ドーンムァン空港内で妻に対する暴力事件を引き起こし、一端は妻側が刑事告発をしたものの、最終的に、パウィーナー・ホンサグン女史が両者の仲介に入り和解していた事でも知られている。
タイの地元新聞を読む