パラン・プラチャーチョン党チェンマイ県第一選挙区擁立予定候補のスラポン・トーウィヂャックチャイヤグン氏は8日、選挙委員会に対してテームーヂン・ネットワークのチャーナパット・ナ・ナコン氏の機密文書はサマック党首による捏造であるとの発言に関する調査を進めるよう要請した。 この要請に先立って8日、嘗ては反クーデターを標榜していた事もあるテームーヂン・ネットワーク代表のチャーナパット氏が、パラン・プラチャーチョン党のサマック党首が公開した同党の政権奪取阻止を意図した軍側の機密文書が、国家安全保障評議会及び軍を誹謗する事により有利に総選挙を進めていきたいとの思惑でサマック党首側が捏造したものであると指摘した上で、選挙委員会に対して国内安全保障を脅かした容疑だけでなく、党解党の要件に為り得る選挙法違反の容疑での立件を視野に調査を進めるよう要請していた。 チャーナパット氏によると、機密文書の捏造を目撃したパラン・プラチャーン党関係者を含む3-4人の証人をたてる事が可能だという。 この動きに対してスラポン氏は、チャーナパット氏自身の発言がパラン・プラチャーチョン党の信用失墜を意図した捏造であるとした上で、選挙委員会に対して既に着手している機密文書に関する調査を急ぎ真相を見極めた上でチャーナパット氏に対して法的な処分を下すよう要請した。仮に選挙委員会側が調査を忌諱した場合は、職務遂行義務違反で訴える方針であるという。 元民主党党員だった事でも知られるチャーナパット氏は、民主党の解党審理の際に告発側に回った事で知られる他、クーデター発生直後に反クーデターを標榜する複数の市民団体の中心的な役割を演じていたものの、その後、ある尊敬に値する大物のアドバイスを受け抗議集会の開催を断念して以降は親クーデター派を思わせる言動が目立っていた事で知られる。また、自身が主催する市民団体に旧タイ・ラック・タイ党のネーウィン・チットチョープ氏から資金支援を受けていたメンバーがいたことを公表した事もあった。 一方、スラポン氏は、タクシン支持派と民主主義市民連合、反独裁民主主義同盟とクーデター勢力が対立していた当時に、どの派閥にも属さず独自にタクシン支持を明確にした上で市民活動を展開していた人物として知られる。
【Coup D'etatの最新記事】
下院議長選出投票で連立与党の一部票がバン...国家安全保障評議会が活動を終了下院議会、副議長2人もパラン党から下院議会、ヨンユット・ティヤパイラット氏...国の事を第一に考え連立参画を決断したとバ...タイの地元新聞を読む