先にマッチマーティパタイ党への合流を決定していた南部国境三県域を地盤としたイスラム教系議員を中心としたワーダ会派が2日までに党首自らがタクシンの代理人であると公言しているパラン・プラチャーチョン党に合流した事が明らかになった。 パラン・プラチャーチョン党側によると、同会派を率いるデーン・トーミナー氏を始めとする7人のメンバーを総選挙で擁立する方針だという。 ワーダ会派は、民主党から袂を分かったデーン・トーミナー氏が結成した会派で、所属していた新希望党のタイ・ラック・タイ党への合流に伴い同党に合流していたが、2005年の総選挙で地盤とする南部国境三県域内の選挙区から出馬した会派所属の候補者全員が落選して以来党から冷遇され、タクシン政権末期には党離脱の動きを見せ、クーデター発生後に党を離脱していた。また、2004年1月4日にナラーティワート県で発生した武器庫襲撃強奪・学校連続放火事件の容疑者として逮捕された者の証言から、創立者のデーン氏やアーリーペン・ウタラシン氏、ナヂャムディーン・ウマー氏の名前が分離主義運動の首謀者として浮かび上がり、その後ナヂャムディーン氏だけに対して逮捕状が執行され起訴されていたが、最終的に裁判で無罪が確定していた。また、同会派はとりわけ新希望党を率いていたチャワリット元首相に対する忠誠心が強いとも言われ、特にデーン氏は民主党に対して強い私怨を持っているとされていた。 今回の合流に関して同会派のアーリーペン氏は、現在政界には中立的な存在であるべき第三勢力は存在せず、僅かに親独裁派と民主派の二つの勢力がしのぎを削っている状況にあるとした上で、民主派を標榜しているワーダ会派として同じ立場を明確にしているパラン・プラチャーチョン党への合流が適切であると判断した上で合流した事を明らかにした。 その際アーリーペン氏は、これまで所属していたマッチマーティパッタイ党が既に中立という立場を捨てた親独裁派に成り下がっている事を発言の中で強く示唆した。
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