南部国境三県域内に拠点を置く情報当局筋は8日、ソンクラー県ハートヤイ郡内の公園やソンクラーナッカリン大学付近で回収された爆発物が、これまでに域内で使用されてきた爆発物とは性状が異なる新タイプのものだった事を明らかにした。 回収された爆発物に関しては、初期報道段階ではバンコクの陸軍本部前で発生した爆発物に酷似した性状のものだったと報じられていた。 同筋によると、回収された爆発物は何れもカンボジア国内でよく使用されていたパイプ爆弾に似たもので、また形状及び使用される爆発物の量等から破壊力が弱い物であるという。 尚、ほぼ同時期に同県県都内のレストラン付近で回収された12発の爆発物の性状に関しては明らかにされていない。 一方、前後して国家警察本部のポンサパット報道官(本部長補)は、ソンクラー県内で合計22発の爆発物が発見・回収されたとの報道そのものを否定した。同報道官によると、発見・回収されたという事実を公安警察及び第九地区警察本部何れも掌握しておらず、報道はデマに基づいた根拠の無いものなのだという。 しかし、この発言に先立って陸軍のアカラ報道官は、爆発物が回収された事を確認した上で、爆発物は違法な爆破漁に使用されるような破壊力が限定的なものであると見られることから、南部情勢関連よりむしろ地方選挙が間近に迫った状況の中で政治的な思惑で情勢を煽動する目的で仕掛けた可能性が高いとの考えを示していた。
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