スラユット首相は21日、南部国境三県に自治政府を設立する事をキーに交渉を呼びかけていると伝えられている分離主義組織との協議に応じる用意がある事を明らかにした。 これは、非公然分離主義組織とされるBRNコーディネート、BRNコングレス、パッターニー統一解放機構(PULO)及びムジャヒディーン・パッターニーがタイ政府に対して南部国境三県に自治政府を設立する事をキーにした交渉を提案したと伝えられている事を受けた発言で、スラユット首相は、まだ提案があった事に関しては確認出来ていないと断った上で、仮に提案があった場合は協議に応じる用意があると語った。 報道によると、5月初旬にBRNコーディネートがマレーシア政府に対してタイ政府との交渉にに応じる用意がある意向を第一報として伝え、その後同月中にサウジアラビア国内で各分離主義組織の代表者間で協議が行われ、南部国境三県の分離独立を断念する代わりに向こう15年から20年以内に同域内に自治政府を設立する事をタイ政府に提案する事で合意にいたり、あらためてBRNコーディネートの首領であるスペーイン・バーソー容疑者からマレーシア政府経由でスラユット首相に対して分離主義組織側の提案が伝えられていたという。
【南部情勢の最新記事】
パッターニーの結婚式会場で発砲、新郎の父...パッターニーで銃撃戦、分離主義組織関係者...新興分離主義組織幹部を逮捕、パッターニー...ナラーティワートで金行店主が射殺、貴金属...仏教徒の男性が射殺された上で車もろとも火...タイの地元新聞を読む